東北大学加齢医学研究所 臨床腫瘍学分野 東北大学 腫瘍内科

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退任の挨拶

私は令和3年3月31日をもちまして、東北大学を定年により退職、臨床腫瘍学分野(当分野)教授、腫瘍内科(当科)科長、化学療法センター長、個別化医療センター長を退任しました。長い間大変お世話になりました。まずは関係各位に厚く御礼申し上げます。

私は2000年の病院統合(東北大学医学部附属病院と加齢医学研究所附属病院)に伴い、加齢医学研究所附属病院癌化学療法科から東北大学病院(当院)に新設された腫瘍内科に副科長として異動、その後、前任の金丸龍之介教授(腫瘍内科長)の定年退職に伴い、当分野教授並びに当科科長に昇任し、化学療法センター(当時は外来化学療法センター)の設置、都道府県がん診療連携拠点病院指定のための当院がんセンターの設置、当院個別化医療センターの設置にそれぞれ関わり、長年それぞれのセンター長として運営に務めて参りました。この間、当院のがん診療提供体制の整備はもとより、宮城県や東北地方のがん診療連携拠点病院の医療提供体制の整備、文部科学省補助金事業を通じたがん専門医療人の養成、臨床試験の推進やがんゲノム医療の推進に取り組みました。また、腫瘍内科の専門医であるがん薬物療法専門医を40名以上養成しました。

 今後、個別化がん医療はますます発展しますが、同時にがん患者の高齢化により様々ながん以外の疾患の合併を診療できる体制の整備を求められています。このため、内科的疾患の合併症を多く有するがん患者の診療に腫瘍内科が欠かせません。がん医療は様々な診療科の共同による集学的治療に加え、患者や住民の社会的視点を取り入れた医療提供体制の構築が求められています。このため腫瘍内科には今後より一層幅の広い視野を持った腫瘍内科医の育成とそれに伴う質の高いがん医療の提供が必要となります。後輩達には様々な研究を通したチャレンジにより腫瘍内科学の発展とがん医療の進歩に貢献してもらいたいと大いに期待しています。

 最後に、お世話になった皆様に感謝し、同時に皆様の益々のご健勝とご発展をお祈り申し上げまして、退任の挨拶といたします。

令和6(2024)年4月1日
東北大学名誉教授
石岡千加史

(なお、令和6年4月からはJR仙台病院院長に着任し微力ながら地域医療の発展に尽力します。東北大学には学術研究員として引き続きがん研究に取り組みます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。)

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