東北大学加齢医学研究所 臨床腫瘍学分野 東北大学 腫瘍内科

学生及び研修医の皆様へ

東北大学病院

東北がんプロフェッショナル養成推進プラン

見学申込フォーム

和香会

がん情報みやぎ

HOME < 後期研修

腫瘍内科後期研修プログラム

(1) 腫瘍内科後期研修プログラム

臨床研修により内科専門医(日本内科学会)、がん薬物療法専門医(日本臨床腫瘍学会)、がん治療認定医(日本がん治療認定医機構)の取得、また医学研究で医学博士の学位の取得を目標としている。

1.指導体制

【認定医・専門医】

  • 日本内科学会 総合内科専門医 6名
  • 日本内科学会 内科専門医 3名
  • 日本内科学会 認定内科医 9名
  • 日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 9名
  • がん治療認定医機構 がん治療認定医 9名

【指導医】

  • 厚生労働省臨床研修指導医 7名
  • 日本臨床腫瘍学会指導医 6名
  • がん治療認定医指導責任者 4名

研修担当者(責任者)
教育担当主任 今井 源
E-mail:hiroo.imai.d8(at-mark)tohoku.ac.jp

2.研修内容及び方法

当科での具体的な習得内容

腫瘍性疾患患者を担当する上で必要な以下の知識および手技の習得。日本臨床腫瘍学会がASCOとESMOカリキュラムを両学会の承認を得て日本語版として作製された臨床腫瘍学会コアカリキュラムの習得を目標としている。

  1. 消化器がん、頭頸部がん、骨軟部腫瘍、原発不明がん、皮膚がんなどの診断と治療に関する知識。
  2. 抗がん剤と使用法の特徴、効果、副作用等に関する知識。
  3. がん薬物療法の計画・指示・施行とよくある問題点や副作用の解決。
  4. 臨床試験の実践。
  5. がん薬物における緊急処置。
  6. 病棟手技(中心静脈穿刺、中心静脈ポート造設、腹腔穿刺、胸腔穿刺、胸膜癒着術など)。
  7. 外来がん薬物療法患者のマネジメント。
  8. 経管栄養の管理。
  9. がんの疼痛コントロール。
  10. 地域医療、在宅医療との連携。
  11. がん患者の心理的、精神的ケア。
  12. 家族性腫瘍の診断など。

原則として大学院に入学して研修する。(学費は4年分で可)

大学院1年目

連携施設での診療を指導医と行う。
内科専門医取得のためのJ-OSLERへの症例登録、要約作成を行う。

大学院2年目

大学病院での病棟診療を指導医と行う。
3-6ヶ月目臨床研究に参加する。
J-OSLERへの症例登録、要約作成を行う。

大学院2~3年

主に研究活動を行う(交代で病棟入院患者を担当)。
認定内科医を取得する。

大学院3~4年

博士号取得に向けた基礎研究を行う。
J-OSLER修了認定を受け、内科専門医を取得する。

大学院4年目

学位論文審査の準備と取得(予備審査提出後は病棟入院患者を担当することもあり)。

大学院5年目

学位論文審査の準備と取得を行う。
審査提出後は大学病院での病棟・外来診療を行う。

大学院修了後

関連病院あるいは大学病院の医員として臨床研修.専門医の取得.大学での研究活動あるいは国外留学を行う。

参加する活動内容

医局会での抄読会、リサーチカンファレンス、医局内および院内の症例カンファランス、総回診などに参加する。

日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本癌学会、日本内科学会などでの症例または研究報告を行う。

(2) 内科系腫瘍専門医研修プログラムで研修

内科専門医(日本内科学会)、がん薬物療法専門医(日本臨床腫瘍学会)、がん治療認定医(日本がん治療認定医機構)の取得を目標とし、血液・免疫科、呼吸器内科、腫瘍内科をローテートすることにより、より多様な腫瘍性疾患の臨床修練を行う。

初年度、血液・免疫科、呼吸器内科、腫瘍内科の3科ローテートで4ヶ月を各科で研修(各期間は希望により変更可能)。
ローテート終了後は各診療科の後期研修に準じる。

各科に共通した研修内容
  1. 抗がん剤、免疫抑制剤と使用法の特徴、効果、副作用等に関する知識。
  2. 白血球減少(好中球減少時)・免疫不全の感染予防および抗生物質の使用法。
  3. がん薬物療法の計画・指示・施行とよくある問題点の解決。
  4. 臨床試験の実践。
  5. がん治療における緊急処置。
  6. 輸血療法。
  7. 癌性疼痛コントロール。
  8. 地域医療、在宅医療との連携。
  9. がん患者の心理的、精神的ケア。
血液・免疫内科 遺伝子・呼吸器内科 腫瘍内科

造血器腫瘍の標準的治療。
造血器腫瘍診断法の習得(染色体・遺伝子検査、フローサイトメトリーによる表面抗原検査の判読、スメア標本の作製・染色と顕微鏡での形態学的診断)。

幹細胞採取の実際。

造血幹細胞移植の管理(2004年実績18件自家幹細胞移植7件,同種幹細胞移植11件)。

手技: 骨髄穿刺および骨髄生検 。腰椎穿刺および髄注。

肺がん,縦隔腫瘍,癌性胸膜炎の診断と治療。

手技:胸膜生検,胸腔穿刺,胸膜癒着術,エコーガイド下腫瘍生検等。

特殊検査:気管支鏡検査の前処置,挿入,観察,擦過細胞診・生検,止血処置等。

消化器がん、乳がん、胚細胞性腫瘍、軟部組織腫瘍、悪性リンパ腫、原発不明がんなどの診断と治療。

手技:腹腔穿刺、胸腔穿刺、胸膜癒着術。胃ろう造設術、埋め込み型カテーテル造設術。

検査: 腹部超音波検査、上部、下部消化管透視。

上部、下部消化管内視鏡検査の前処置・挿入・観察・生検・止血処置等。

(3) その他の各診療科との連携した研修も臨機応変に受け付けます。

新専門医制度による東北大学病院内科専門研修プログラムについては、こちらをご覧ください。

教育担当主任  今井 源
E-mail:hiroo.imai.d8(at-mark)tohoku.ac.jp
Tel 022-717-8547 / Fax 022-717-8548

ページの先頭へ戻る

© 2006 Department of Medical Oncology, Tohoku University Hospital All rights reserved.